私たちの生活に欠かせなくなっているインターネットですが、
前回、知らず知らずのうちに事件に巻き込まれたり加害者になってしまったりする
身近なインターネットトラブルについてご紹介しました。
SNSとかで発信する時には注意しないといけないわね。
子どもたちがSNSを利用するのはそういったことが分かってからにするわ。
前回紹介したネットトラブルはSNS等での発信が主な原因だったけど、
”SNS等で発信しなければ安心”というわけではないんだ。
注意したいインターネットとの関わり方
虚偽の情報を信じる
手軽にいろいろな情報を調べられるインターネットですが、
インターネット上にある情報すべてが真実ではなく、虚偽の情報もあふれています。
最近だと「新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーがなくなる」って噂が広まって店頭からトイレットペーパーが消えたけど、
実際は国内の在庫は十分だったってこともあったね。
大人でもウソの情報に惑わされることがあるってことよね。
特に不安をあおるような内容は信じてしまいやすい傾向にあるんだ。
元々の発信元が面白おかしくするために”フェイクニュース”を流している場合もありますが、
「~かもしれない。」「~と思われる。」といった不確定な言い方をしている情報を
読み手が確定的にとらえてしまい、拡散されている場合もあります。
他人の情報を勝手に使う
ネット上に載っていてみんなが見れる情報だからといって、
好き勝手に他人の情報を使っていいわけではありません。
・他サイトに載っていた画像や内容をそのままコピーして無断で使う
・雑誌等のページを無断でネット上にアップする
などといった行為は著作権侵害となる場合があります。
最近だと動画投稿サイトでゲーム実況動画とかが人気だけど、
制作会社に許可を取らずにアップするのはダメな場合もあるんだ。
他の人がやっているから大丈夫ではないのね。
フリー素材のように二次利用や私的利用が可となっているものであれば問題ありませんが、
他の人が発信している情報を勝手に使うことは権利の侵害となる場合があります。
また、有名な作品だけというわけではなく、
「友達の描いた絵をネットへアップ」という場合も注意が必要です。
有害サイトへアクセスする
インターネット上にはいろいろな情報があり、
その中には子どもたちにとって好ましくないものもあります。
意図せず子どもたちが有害サイトにアクセスしてしまう場合もあるんだ。
サイト自体の内容は問題なくても、サイト内の広告が
子どもたちにとって好ましくないものだったりする場合もあるわよね。
徐々に自分で判断できるようになればいいんだけど、
まだ年齢が低いと難しいよね。
未熟な子どもたちは周りの情報に影響されやすいため、
犯罪や薬物へと誘うサイトや、残虐な画像を集めたサイトなど
有害サイトから悪影響を受ける可能性があります。
インターネットトラブルから自分を守るには
インターネットって便利だけど、こんなにたくさんの危険があるんだ。
トラブルに巻き込まれたら怖いけど、インターネットを使わない生活なんて考えられないわ。
子どもたちにとってもインターネットが当たり前の生活になるだろうから、インターネットを使う力をつけてほしいし。
そうだよね。
そこで身につけておきたいのがネットリテラシーなんだ。
ネットリテラシーとは?
インターネットを正しく使いこなす力のことで、インターネットリテラシーとも言います。
インターネットは便利な一方、危険な情報や虚偽の情報もあふれおり、
使い方を間違うと大きなトラブルになってしまうことも。
そうしたことを未然に防ぐため、インターネットを正しく使う力に注目が集まっています。
次回は、ネットリテラシーについてどのように学んでいけばいいかをご紹介します。